小学校 生活科 「みんなでわくわく ダンボールランド」
上越市立大手町小学校 甫仮直樹
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単元について
第1学年の生活科の学習で、ダンボールの遊び場(「ダンボールランド」)をつくったり、つくった遊び場で楽しんだりする活動に取り組んだ実践です。
小学校学習指導要領(平成29年告示)解説生活編に示されている内容(6)「自然や物を使った遊び」、内容(8)「生活や出来事の伝えあい」、内容(9)「自分の成長」を関連させて1つの単元として扱っています。
単元の目標
ダンボールの特徴や特性を生かした遊び場づくりの活動を通して、目的意識や相手意識をもちながら自分も相手も楽しく遊べる場について考え、自分自身の頑張りや他者とのつながりについて捉える。
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展開1
これまでに保育園・幼稚園や各家庭でダンボールで遊んだ体験や経験をもとに、「ウェビング(イメージマップ)」を使って、子どもたち一人一人がつくってみたいダンボールの遊び場や必要な材料についてイメージを広げます。友達のアイデアも参考にしてカードを増やしていきます。
広がったイメージの中から、自分がつくりたい遊び場や必要な材料を決めていきます。つくりたい遊び場が似ている友達がいたら、グループをつくって遊び場づくりに取り組んでもよいことにします。試行錯誤しながら、まずは、自分や自分たちが楽しく遊べる場をつくっていきます。
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展開2・3
出来上がった遊び場で楽しく遊んだ子どもたちは、もっといろいろな人に「ダンボールランド」で楽しく遊んでもらいたいという思いや願いをもちます。子どもたちとの話合いをもとに、2~6年生の子どもたち、保護者の方、保育園・幼稚園の園児を「ダンボールランド」に招待します。
招待に向けて、招待状を書くことにします。まずは、自分や自分たちがつくった遊び場の楽しいところを「くらげチャート」を使って理由付けて考えていきます。
次に、「ダイアモンドランキング」を使って、「ダンボールランド」のおすすめの遊び場ベスト5を順序付けて考えます。
「くらげチャート」と「ダイアモンドランキング」をもとに、招待状を書きます。
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展開4
①2~6年生の子どもたち、②保護者の方、③保育園・幼稚園の園児の順番で、「ダンボールランド」の招待を繰り返します。招待が終わった後には、子どもたち一人一人がメッセージカードを受け取ることができるようにします。
招待と招待の間に、「PMI」を使って「ダンボールランド」の招待を振り返り、自分や自分たちがつくった遊び場や招待した際のかかわり方について見つめ直します。「よかったところ」は継続しつつ、「よくなかったところ」や「つぎのしょうたいにむけて、これをしたい」で出てきた内容をもとによりよい遊び場やかかわり方について考えていきます。
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展開5
①2~6年生の子どもたち、②保護者の方、③保育園・幼稚園の園児の招待が全て終わったら、「Yチャート」を使って「ダンボールランド」の招待について振り返り、それぞれの視点をもとに招待について多面的に捉えていきます。
まずは、子どもたち一人一人が「Yチャート」に記述を行います。その後、学級全体で話合いを行い、黒板で「Yチャート」を使って考えをまとめていきます。
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展開6
単語の最後には、「ダンボールランドで「わくわく」したことはなにかな」という問いをもとに、「くま手チャート」を使って、自分自身の頑張りや他者とのつながりなどについて捉えていきます。
「くま手チャート」には、「自分なりの発想や工夫を生かして遊び場づくりに取り組んだこと」、「最後まで粘り強く活動に取り組んだこと」、「自分から他者にコミュニケーションを取ろうとしたこと」、「友達と協力して1つの物事を成し遂げた達成感や満足感」、「自分が楽しく遊べる場から他者に喜んでもらうことに楽しさを感じたこと」などが記述されます。自分自身について多面的に捉える姿へとつながっていきます。
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